この記事ではSeaArt独占モデルであるGR-illustrious 3in1の生成画像を比較します。生成時の解像度による品質の違い、スタイルの切り替え、CFGによる詳細の変化を比較します。以下に用いる比較画像は、比較対象以外のプロンプトやパラメーター,seedを全て固定して生成しています。各画像のプロンプトやパラメーターは適宜記載します。また、各画像に対してプロンプトやパラメーターを記述するのは現実的でないので、作品フォルダを共有します。ご自身でも検証したい場合はリンクから確かめてみてください。
3つのスタイル
GR-illustrious 3in1では美的アニメ 、アニメスクリーンキャップ、2.5D リアルレンダリングの3つのスタイルを切り替えて生成できます。それぞれの切り替えにはartistタグのようなプロンプトを利用します。美的アニメはモデルデフォルトのスタイルであり、特定のタグは必要ありません。アニメスクリーンキャップはプロンプトに”anime screencap”を追加します。2.5D リアルレンダリングはプロンプトに”hyper-detailed, realistic”を追加します。以下はその3つを比較しました。スタイル切り替え用のプロンプト以外は全て一致し、各種パラメーターやseed値は固定しています。
美的アニメ、アニメスクリーンキャップ、2.5D リアルレンダリングの順に表示します。
スタイルの変化は割と明確です。アニメスクリーンキャップは書き込みが少なく、キャラが正面を向く傾向があります。2.5d リアルレンダリングはデフォルトの美的アニメと質感が違う画像になります。
CFGによる詳細
GR-illustrious 3in1はCFG Detail Sliderという機能を持っており、これはCFG scaleの値を画像の詳細さの指標にします。SD1.5にはDetail Tweaker LoRA (细节调整LoRA)というLoRAがありましたが、それと同様の効果をもたらします。高いCFG値はより詳細な画像をもたらします。以下にCFG値を3,5,7で順番に比較します。CFG以外のパラメーター、プロンプト、seedは全て固定しています。
CFGによる詳細の変化も明確です。低いCFG値は柔らかい線描と低いコントラストをもたらします。逆に高いCFG値は強い線描と高いコントラストをもたらします。
生成時の解像度による品質
GR-illustrious 3in1は他のillustriousモデルよりも高い解像度での生成が推奨されています。一般的なillustrious モデルでよく用いられる768x1152とGR-illustrious 3in1の推奨解像度である1024x1536を順に比較します。解像度以外のパラメーター、プロンプト、seed値は全て固定しています。実は解像度を変えるとseedの固定は意味を為さないのですが、一応固定しておきました。
解像度による品質の変化は顕著です。品質の変化は言語化しにくいですが、低解像度の生成では従来のSDXL系のモデルと同等の絵作りであり、高解像度の生成では より illustriousらしい絵作りとなりました。