AI動画生成ツールの進化により、動画の質は飛躍的に向上しました。
カメラワークプロンプトをマスターして映画のような情緒豊かな動画を作成しましょう。
でも「どう書けば効果的?」「どんな場面で使えばいいの?」と迷うことも多いはず。
本記事では、プロンプトで演出をコントロールするためのカメラワーク一覧を、
・効果の違い
・初心者向けの用語解説
・使いどころの例
をセットにして解説します。
*本記事は全動画モデルでの動作を確約するものではありません。モデルやによって反応は異なります。またプロンプト全体で指定している動きがカメラワークに適していない場合、無視されることも多いです。
📌 1. トラッキングショット(Tracking Shot)

📝プロンプト例:
カメラは被写体をトラッキングします。
The camera tracks the subject.
📖解説:
カメラが被写体の動きに合わせて前後・横方向に追従する基本ワーク。
滑らかで自然な映像が撮れ、視聴者が“その場にいる感覚”を得られます。
🎬使いどころ:
- 誰かが歩いたり走ったりしているシーン
- 背景の移り変わりを見せたいとき
🔁 2. アークショット(Arc Shot)

📝プロンプト例:
カメラは被写体を中心に周回するアークカメラでダイナミックに撮影します。
The camera shoots dynamically with an arc camera that orbits around the subject.
📖解説:
カメラが円を描くように被写体の周囲を動きながら撮影する方法。
やや近い距離から、半円~3/4周くらいが一般的。
🎬使いどころ:
- キャラクターの登場シーン
- 決意・覚醒などの演出強化に
- 照明効果を生かした瞬間
🔄 3. オービットショット(Orbit Shot)
📝プロンプト例:
カメラは被写体を中心にグルっと回るオービットショットでドラマティックに撮影します。
The camera shoots dramatically with an orbit shot that circles around the subject.
📖解説:
アークショットよりも広め・大きく、360度に近い周囲移動。
被写体を中心に「世界が動くような」感覚を作り出せます。
🎬使いどころ:
- クライマックス演出
- 心情の激変、衝撃の瞬間
📎違いの比較(アーク vs オービット)
| アークショット | オービットショット | |
|---|---|---|
| 回転角度 | 半周〜3/4周程度 | ほぼ360度 or ゆるやかな周回 |
| カメラ距離 | 中距離(表情が見える) | 中〜遠距離(背景も映る) |
| 印象 | 緊張・期待 | 映画的・劇的・没入感 |
📈 4. チルトアップショット(Tilt-Up)
📝プロンプト例:
カメラを徐々に下から上に上げていくチルトアップショットでダイナミックに撮影します。
The camera shoots dynamically with a tilt-up shot where the camera gradually rises from bottom to top.
📖解説:
カメラの位置は固定したまま、レンズの向きを下→上へ傾ける動き。
被写体のスケールや威厳を強調する演出に使われます。
🎬使いどころ:
- 巨大建造物の登場
- ヒーローの見上げカット
- エンディングに余韻を残す場面
🕊️ 5. バーズアイショット(Bird's-Eye Shot)

📝プロンプト例:
カメラは鳥からの視点のように徐々に上昇していくバーズアイショットでダイナミックに撮影します。
The camera shoots dynamically with a bird's-eye shot where the camera gradually rises as if from a bird's point of view.
📖解説:
真上から見下ろす視点で、**空間全体の把握や“神の視点”**を演出。
空撮風・俯瞰の美しさを生かせます。
🎬使いどころ:
- 建物全体や舞台の広さを見せるとき
- シーンの「全体像」を把握させたい時
🌿 6. 情緒ティルトアップ(Emotional Tilt)
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📝プロンプト例:
カメラは上にアングルが上がるティルトアップカメラで情緒豊かに撮影します。
The camera shoots emotionally with a tilt-up camera whose angle slowly rises upward.
📖解説:
チルトアップと似ていますが、こちらは感情の余韻を重視。
詩的・叙情的な場面に合います。
🎬使いどころ:
- 感動シーンのラストカット
- キャラクターが空を見上げる瞬間
🧭 7. パンショット(Pan)
📝プロンプト例:
カメラは右にパンします。
The camera pans to the right.
📖解説:
カメラを水平に回転させるだけの動き。位置は固定。
視線を誘導したり、複数の要素を連続して見せたりできます。
🎬使いどころ:
- 建物の外観説明
- 隣に立っている別のキャラクターへの切り替え
🌌 8. ドリーアウト(Dolly Out)
📝プロンプト例:
カメラは被写体を中心に離れるドリーアウトカメラで、風景を大きく捉えます。
The camera is a dolly-out camera that slowly moves away from the subject, capturing a large view of the scenery.
📖解説:
カメラごと後退していく動き。空間が広がっていく感覚を生む。
“今この場を離れる”ような心象表現にも使われます。
🎬使いどころ:
- 感動の余韻を引く場面
- 旅立ち・別れ・回想の締め
👁 9. ドリーイン(Dolly In)

📝プロンプト例:
カメラは被写体を中心に近づくドリーインカメラで、被写体を大きく捉えます。
The camera is a dolly-in camera that slowly moves closer to the subject, capturing a large view of the subject.
📖解説:
カメラが前進しながら被写体に接近していく動き。
表情やディテールを強調するのに効果的。
🎬使いどころ:
- 感情のクローズアップ
- 小道具や視線のフォーカス場面
ドリーインとズームイン
主な違いは、カメラの動き方です。
ドリーインは、カメラが実際に被写体に近づくことで、被写体を大きく映し出すのに対し、
ズームインはカメラを移動させずにレンズの焦点距離を変えることで、被写体を大きく映し出します。
🛗 10. ペデスタルアップ(Pedestal Up)
📝プロンプト例:
ペデスタルを使用して、カメラを上げていくことで、風景の全体像を徐々に把握出来るように撮影します。
The camera uses a pedestal to slowly raise the camera so that the overall picture of the scenery can be gradually grasped.
📖解説:
カメラ本体が垂直に上下に移動するワーク。
構造物や地形を滑らかに見せるのに有効。
🎬使いどころ:
- 建物や崖、階段などの上下構造
- スタート地点から登場キャラをカメラが“見上げる”導入
🔍 11. ラックフォーカス(Rack Focus)
📝プロンプト例:
カメラは〇〇から〇〇へピントを合わせる「フォーカス送り」や「ピン送り」とも呼ばれるラックフォーカスで撮影します。
The camera shoots with rack focus, also known as "focus forwarding" or "pin forwarding," which adjusts the focus from one thing to another.
📖解説:
フォーカスを前景から背景へ、あるいはその逆にスムーズに移動させる技法。
視線を強制的に「何を見るべきか」へ導きます。
🎬使いどころ:
- キャラクターの背後に何かが現れる
- 思考の変化・気づきの演出
💥 12. 手持ちカメラ(Handheld Camera)
📝プロンプト例:
手持ちカメラを用いた撮影で、臨場感や躍動感を表現します。
Shooting with a handheld camera conveys a sense of realism and dynamism.
📖解説:
あえてわずかに揺れる映像を生むことで、リアルな臨場感・荒々しさを表現。
🎬使いどころ:
- アクションシーンやドキュメンタリー風演出
- 混乱・***・逃走劇などの臨場場面
🧩 まとめ:カメラは映像の「語り手」
映像は、何をどう見せるかで意味が変わります。
AI動画生成においても、カメラの動きを適切に指定するだけで、プロ級の演出が可能です。
あなたのストーリーに最適なカメラワークを、ぜひ本記事から見つけてみてください。
















